お金の使い方こそ豊かな人生を送るためのカギ
ぼくは今よりもっともっと豊かに生きられるし、実際にそうなりたい。とは言ってみたけれど、そもそも「豊かである」ってどういうこと?お金がいっぱいあればいいのかな?「いっぱい」ってどれくらい?幸せを感じるために際限なくお金がかかるなら、いつまで経っても幸せになることはできないから、ひとまずここでは「豊かさ」を限られたお金を使って自分にとって最大の価値を生み出すことだとして話を進めたい。
「資産」を定義する
資産と聞くと、株式や不動産などの有形のものがよく挙げられる。人生を豊かにすることを考えるにあたっては、有形の資産に加えて、記憶や経験、健康、スキル、人間関係といった、形がなく目に見えないが、金銭的・精神的な価値をもたらす無形の資産も重視することが大切だ。なぜならこうした資産は消費されることがなく(もちろんずさんな管理をすれば失うことはある)、そのため人生を通して増え続け、しかもその価値はお金では測ることができないほど大きい。
よい消費とは?
よい消費とは「資産」を買うことだ。私たちがお金を使うのは、お金を持ち続けているよりも、商品やサービスに交換することの方に価値を感じているときだ。例えば今あなたはコンビニのお菓子売り場にいて、目の前のチョコレートを買うかどうか考えているとする。このとき、あなたはチョコレートの価格分のお金をそのまま持ち続けることと、チョコレートを手に入れることで得られる利益を天秤にかけている。しかし実際は、買うその時には商品に価値を感じていたのに、買ったあとになって「やっぱりいらなかった」「お金をかけるべきものではなかった」と後悔することもある。このようなことを避けるためには物の値段が、それを得たときの価値を上回っているか正しく判断できなくてはならない。そうすることでお金は使って減っているのに、物質的にも精神的にもどんどん豊かになる生活を送ることができる。
それでは満足度の高い消費をするにはどうすればよいのか。いくつかポイントがあると思うので、順に見ていこう。
短期的な満足感ではなく、長期的な満足感に目を向ける
例えばいつも買っているお手頃価格のお菓子を買って食べたときに得られるのは一時的な満足感で、長続きしないことが多い(だからそのお菓子を一度食べただけでは飽き足らず、「いつも」買うことになる)。一方で、少々値は張るが絶品と評判のお菓子を食べたとき、「高級なものを試してみた」という特別感から、満足感はその場限りではなく、経験となって長続きする。消費で幸せを感じた経験が長期的に記憶されることが素晴らしいのは、思い返すたびにそのときの満ち足りた気分が蘇ってくるからだ。このような長期の満足感への投資は短期的なものに優先して、なるべく人生の早い段階で、たくさんしておいたほうがいい。そうすることで将来の自分が精神的に豊かになれるようにしよう。
自分にとって大切な人を幸せにする
家族や友達と一緒に旅行に行ったり、パーティーを開いたり、パートナーにプレゼントをしたりするのには大きなお金をかける価値がある。こうした消費は経験や記憶、人間関係の資産残高を増やすし、自分にとっても相手にとっても精神的なメリットがある。大切な人と楽しい時間を共に過ごしたことは、その後の自分を支え続けてくれる。
時間を買う
家事など好きな人にとっては楽しい時間でも、そうでない人にとっては苦痛以外の何物でもない時間が長過ぎる。人生は有限で、こうしたつまらないことに時間を奪われ続けていると、自分のために使える時間は一瞬で底をつきてしまう。もしもお金によって不愉快な時間を縮めたり、退屈な作業を自動化できればどんなに素晴らしいだろう。幸い、テクノロジーが発達した現代ではロボット掃除機、食洗機、ドラム式洗濯機など、可処分時間の確保に役立つ家電がある。お金を払って寿命を買っているようなものだから、早くこうした家電を揃えて、憂鬱になることに費やす時間とはオサラバしたほうがいい。そうしてできた時間は働いて稼いでもいいし、余暇に当てることもできる。長い目で見て効果を最大化できるから、とにかく時短家電を買うのは早ければ早いほどいい。
健康に投資する
風邪をひいたときのことを考えてみると、明らかに人生の質(QOL)が下がっていることがわかる。これがもし風邪ではなく重い病気にかかってしまって数日どころか数週間いや数ヶ月も別途の上で生活することを余儀なくされることを想像してみてほしい。あるいは日常的に痛みや不快感とともに過ごさなくてはならない日々を。もちろん健康にいくらお金をかけたからと言って病気にならなくなることはないが、リスクを下げることはできる。具体的には睡眠や歯、運動に関わるお金を惜しまないほうがいい。あとは精神的に良好な状態を保つことも忘れてはならない。肉体は代替不可能な資産で、一度機能が損なわれてしまえば、どんなにお金をかけても二度と取り戻せないことがある。精神の問題が人生に与える影響は深刻であることは言うまでもない。
お金から価値を引き出すスキル
一見散財しているように見えて、じつはものすごく人生を豊かにする消費のやり方が確かにある。ぼくは貯蓄も消費も目的にはしたくない。あくまで手段として幸せに生きるために使いこなす。これからもお金を上手に価値に変換するための能力を磨き続けていきたい。


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